チームCさかどの代表、伊藤です。「命のバトンプロジェクト」について説明いたします。
「命のバトンプロジェクト」はチームCさかどの独自の譲渡システムになります。2021年5月からスタートさせました。
チームCさかどとは?
チームCさかどは、坂戸市役所、環境政策課さんと坂戸市内ののら猫対策を協働しております。協働の内容は次の通りです。
●のら猫のTNR活動(依頼に基づき)補足:TNRとは捕獲して不妊手術をして捕獲した場所に戻す活動をいいます。
●地域猫活動の立上げや運営のサポート
●のら猫被害や住民トラブルの解決へのアドバイスや交渉
●多頭飼育対応
●飼い猫やのら猫およびトラブル等の相談対応など
「命のバトンプロジェクト」をたちあげた理由
のら猫のTNRの際、現場に行くと赤ちゃん猫や子猫、すて猫のような成猫に遭遇することがあります。このような時、やむ負えない事情、このままでは命の危険があると判断した場合に限りレスキューしております。命は消えればもう2度と元には戻りません。
レスキューした猫たちは、譲渡できるように馴化(人馴れのこと)させ、初期医療を施し、新しい家族として迎えて貰らえるようにチームCさかどが譲渡先を探します。
つまり、チームCさかどがTNR活動の際に発生したやむ負えない事情を持つ赤ちゃん猫や子猫、成猫を保護し、譲渡できるようにお世話をして譲渡するのが「命のバトンプロジェクト」です。命を大切にしてくださる人のところで、家族の一員として一生幸せに暮らしてほしいと切に願っております。
地域の力を借りて猫たちを幸せに
私は坂戸で発生したこのような事情のある猫たちを坂戸市や近隣の市や町の住民の皆様に飼っていただきたいと考えています。もうすでに里親様の場合はご紹介も承ります。
なぜそう考えるかというと、何かあったらすぐにかけつけることもできるし、お宅にお邪魔して猫の様子をみてアドバイスや相談もすることができます。チームCさかども新しいご家族の皆さんもお互いに安心というものです。いいことづくめだと思っています。何かがあった場合には必ずチームCさかどに猫をお返しください。
地域で発生した不遇の猫たちを地域の力をかりて、地域の皆さんの家族に迎えてもらう、猫もご家族さんも幸せになれるという目的を持ったものが「命のバトンプロジェクト」です。
(ご自身で保護した猫や自宅で増えてしまった猫をチームCさかどが代わりに譲渡することではありません。)
譲渡希望の本登録
命のバトンプロジェクトの内容にご賛同いただける場合に、譲渡希望の本登録をしていただきます。
登録希望の方は、以下の登録条件にあてはまっているかどうかを先に確認してみてください。
全ての条件にあてはまっている場合にのみ「譲渡希望の本登録」ができます。
+++登録条件+++
1.新しい動物を飼うことに家族全員が賛成していること。(新規に飼う場合は動物アレルギーの有無を事前に確認してください)
2.飼養場所が賃貸又は集合住宅の場合、管理規約等から飼養に支障がないこと。賃貸契約書の内容も確認させていただきます。集合住宅、戸建てともに家庭訪問をして生活環境などを事前に必ず確認します。
3.完全室内飼いができ、脱走防止の対策を取れること。ケージ飼いは猫の習性上認めません。たばこは絶対に室内で吸わないこと。(副流煙を吸った猫は悪性リンパ腫のリスクが大きいです)
4.愛情と責任を持って譲渡された猫を終生飼養すること。(猫は15年から20年程度の寿命があります)
5.食事・トイレそうじ・新鮮な水などの世話を毎日必要な回数を行うこと。
6.毎年ワクチンを接種し、健康状態に気を配り、異常がある時は必ず診療・治療を受けること。
7.猫の様子について年に2回、必ず譲渡者に連絡をいれること。ラインで連絡が取り合えること。
8.譲渡前後に譲渡者から適正飼養についての話や情報を聞き、実践すること。
9.困ったことがあった時は、必ず即座に伊藤民子(080-5899-5289)に相談すること。
10.万が一、上記の内容を遵守できない場合は、猫を即座に返却すること。返却された場合はこちらで再度譲渡活動をします。しかし譲渡が達成されない場合は、終生飼養する団体に引き渡すことに同意し、その際は精算に応じること。
譲渡希望の本登録は、こちらのフォームに必要事項をお書きの上、送信してください。
★本登録フォーム★
譲渡の流れについて
1)ご希望の猫をお知らせください。実際にその猫とお見合いをして頂きます。
2)お見合いで感触が良い場合は、トライアルをして頂きます。
トライアル(正式譲渡前のお試し):1週間~、ご希望の猫を自宅で飼養し様子をみて頂くことです。日時を決めて、こちらよりご希望の猫をお届けします。その際家庭環境などを拝見させていただきます。トライアルに必要なものは猫ケージ、猫ベッド、食器類、猫トイレ、猫砂、ペットフードになります。こちらからお貸しできます。すでにお持ちであればそれをお使いいただけます。
3)お届け時にお話しする注意事項に気をつけて、1週間のトライアルを開始します。トライアル中は、ラインで様子(動画)をこまめにお知らせいただけると助かります。できない場合は譲渡は難しいです。
4)1週間後に様子を見に伺います。そこで譲渡可能となった場合は譲渡契約を結びます。同時に精算(医療費など)を行います。譲渡不可能と判断した場合は猫と貸与物をお戻し頂きます。
譲渡の猫の医療処置について
チームCさかどが保護して譲渡する猫は、ほぼほぼのら猫です。ですので、何を食べてきたのか、健康状態はどうなのかなどはわかりません。レスキューしたらすぐに動物病院で診察をしてもらい、以下の医療処置を行います。子猫の場合、月齢が小さいと体重が少なくて施せない医療処置もあり、順番が変わる場合があります。
1)診察
2)エイズ、白血病検査
3)ネクスガードキャットコンボ(のみだに、フィラリア、お腹の虫の駆除)
4)3種ワクチン1回目
5)検便(コクシジウム、マンソンのチェック)
6)怪我や症状がでている場合、必要に応じて救急処置をいたします。
7)1回目のワクチン接種の1か月後に2回目の同じワクチン接種
8)レスキュー状況により全身の血液検査を行います。(2022.06.01追記)
9)エイズについて擬陽性が出た場合は、6か月齢を過ぎてから再度エイズ白血病検査を行います。(2022.09.18追加)
10)子猫の場合、容体が急に悪くなる場合があります。その緊急対応をいたします。(2023.06.01追加)
11)成猫の場合はあまりありませんが、何か発生した場合は医療処置をいたします。(2023.06.01追加)
12)子猫の避妊去勢手術は必ず行いますが相談しながら対応いたします。(2023.06.01追加)
精算について
医療処置および不妊手術については、譲渡されるまでの実費をお支払いしていただきますが、飼養にかかった経費(食費や砂代、生活用品など)やボランティア活動の負担金(ガソリン代、書類作成費、その他)などは一切請求いたしません。
それは、チームCさかどは愛護団体でも保護団体でもなく、皆さんと同じいち市民です。いち市民有志の集まりです。
ただただ、坂戸市で不遇であった猫たちが第2の人生を坂戸市民の方や近隣の住民の方たちの家族に迎えてもらい、虹の橋を渡るまで幸せで生きて行ってほしいというだけです。
チームCさかども頑張ります。坂戸市、近隣の住民の皆様のお力もぜひお貸し頂きたいです。
預かり猫たちの様子
チームCさかどでは、保護猫や赤ちゃん猫の様子をyoutubeチャンネルでお届けしています。ぜひご覧になってください。