チームCさかどが携わった事例を紹介します。

内容については個人情報などが特定されないよう掲載しております。
のら猫たちにエサを与えてくださっている慈愛精神の強い方たちを便宜上「エサやりさん」と記載しております。ご了承くださいませ。

チームCさかどでは、現地に赴き、いろいろお話を聞いて、解決策をご案内いたします。ぜひ、お電話ください。080-5899-5289 伊藤

事例1

のら猫に慈愛の心のある方が、ご自分の敷地内でのら猫にご飯を与えていました。近隣のある住民さんがその行為を心よく思わず、回覧板で「猫にエサをあたえないように」という内容のものを回しました。ある住民さんはご飯を与えている方とは話し合いを持たずにいきなりこのような行為にでたとのことでした。猫が原因で住民間の感情トラブルに発展していました。

実は、ご飯をあげている家の周りの住民のみなさんは猫好きさんが揃っていましたが、トラブルに巻き込まれるのを恐れだんまりを決め込んでいました。ご飯をあげていた方は、猫が増えては困ると思いながらも子猫がくるとそのかわいさから、ご飯を与え続けていました。

「エサを与えないと猫がいなくなる、だからエサを与えるな」という発想は、実は問題をはらんでいます。ご飯をもらうことを覚えた猫は、ご飯がもらえなくなると、近隣の人間の出したごみ集積所を漁りだす可能性があります。猫も生きるのに必死だからです。

これは問題の拡大を招きます。猫はいなくならない、ごみ集積所のごみを漁りだすというような。さらには個人宅の家の外に置いてあるごみ箱も漁りにくる可能性もあります。

チームCさかどでは、ご飯をもらっているのら猫2匹にTNRを勧めました。そして、捕獲を実行し不妊手術をして元の場所に戻しました。(TNRとは、捕獲、不妊手術、元の場所にもどすという一連の行動の総称。)

このTNRあるいはその発展形である地域猫は、平成24年に環境省から出されたのら猫対策の推奨方法です。その方法で該当の猫2匹を手術し、元にもどし、今後は残りの猫生の4-5年をご飯を与え見守ってくださることになりました。そして、「回覧板を回した住民さんと話をする機会があったら、この話をしてください。」と伝えました。

手術が終わって戻った猫たちは、今まで持っていたギラギラ感がなくなり温和な風になり、朝晩定期的にご飯を食べにきているそうです。ご飯を与えている方は、「エサを与えても猫は増えないし、正しい方法で対処したので、安堵した。」との感想でした。安堵という言葉にどんなに苦悩していたかが読み取れました。冬には自宅の軒下に猫ハウスを作り、防寒させるとのことでした。

2匹の猫の捕獲は簡単でした。なぜなら、猫とご飯を与える人間の間に信頼関係があるからです。いつも食べている敷地内での捕獲ですので、何の疑いもなく猫はやってきて捕獲できるということです。これがとても重要です。ですので、チームCさかどとしては、エサを与えてはいけないではなく「エサを与えていてほしい」のです。

のら猫の寿命は5-6年です。延々に生き続けるわけではありません。何かの病気にかかればもっと短いかもしれません。不妊去勢手術をすれば繁殖行為はしません。そして残りの猫生を過ごすだけです。

のら猫は動物愛護法で「愛護動物」に規定されています。つまり、のら猫にはTNRあるいは地域猫の方法しか対策がないのです。

事例2

のら猫たちにご飯を出している地主さんの事例です。代々のら猫たちに敷地内でご飯を出し、敷地に住まわせていました。代々続いているということは、おそらく農器具や収穫した穀物や野菜をねずみから守るためだったのだろうと推測できました。漁港でも漁具を守るために猫に魚を与えるという話を聞きます。

事例紹介

地主さん宅には、捨て猫も時々あるようですが猫たちはけんかもなく暮らしていましたが、地主さんは「やはり子猫が生まれ猫が増えることはまずいことだな」と思っていたそうです。

広いお庭に捕獲器をしかけ、地主さん自らお手伝いしてくださり、ターゲット全頭捕獲できました。不妊去勢手術ののち庭に放しました。

2日位様子がおかしかったそうですが、その後はいつもと変りなく過ごしているそうです。手術をすると繁殖のストレスがなくなり、猫自体が温和になります。メス猫が3匹おりましたが、繁殖特有のホルモンを出さなくなるので、オス猫も寄ってきません。

先日様子を見に伺いましたところ、庭のあちこちでのんびり日向ぼっこをしておりました。

地主さんは、今回のTNRにとても感動してくださり、集会のあるたびに話を出してくださっているようです。とてもありがたいことです。

事例3

お庭の広い方からの依頼で、のら猫が増えて困っているとのことでした。この方は、のら猫たちにエサを与えてはおりませんでした。誰かがエサを与えているので増えているというお話でした。実際に端から端までお庭を拝見したところ、糞尿の悪臭がしていました。お庭がのら猫のトイレと化しておりました。

私たちの行うのら猫たちへの対策内容を説明しました。捕獲、不妊去勢手術、元に戻す、猫は増えず猫の数が減るというもので、明日明後日にすぐに解決するものではないということ。そしてのら猫の寿命は5-6年、自然減を待つことを説明しました。

依頼者の方は納得し、捕獲に際し、広いお庭を提供してくださいました。

捕獲前に、近隣の何軒かのお宅にチラシをポスティングしました。内容は、捕獲の日時、飼い猫さんへの対処とのら猫にエサを与えている場合は丸2日間は与えないようにという依頼でした。

このポスティングにより、慈愛の心のあるエサやりさんがSMSで連絡をくださいました。エサを丸2日間与えないことに同意してくださり、父猫、母猫の毛色を教えてもらいました。

捕獲したものは全てのら猫で、残念ながら父猫母猫は捕獲できませんでした。1歳くらいだろうと推察できるのら猫が数匹、ボスかと思わせるとても大きなオス猫1匹を捕獲できました。

手術の後一晩休ませて翌日捕獲した広いお庭でリリースしました。父猫と母猫は継続案件としました。

事例4

継続案件であった父猫、母猫の捕獲について、エサやりさんと面会し状況を確認しました。この方にエサをもらっている猫たちは、非常に馴れているようでした。猫たちへの愛情の深さがうかがい知れます。

この方いわく、捕獲器でなくてもキャリーケースで捕獲できるとのことだったので、キャリーケースのサイズ大を2台貸しました。実際、父猫と母猫を貸したキャリーケースで捕獲しました。

それ以外の猫を捕獲したかったのですが、用心されてできませんでした。残りメス2匹です。メス2匹については継続案件としました。

この方は、父猫と母猫を不妊去勢手術したので安心したようでした。父猫はリリースののちすぐに戻ったそうですが、母猫は1週間後に戻ったそうです。とても心配だったようです。

この事例で思ったことは、エサやりさんと猫たちの信頼関係の強さです。捕獲がとても楽でした。捕獲が楽だということは解決も早いですし、依頼者の気持ちも早く軽くなるということです。エサをやってはいけないということがかえって解決を遅らせることになります。その典型だと思いました。

事例5

事例4のエサやりさんののら猫ファミリーの中に生後2-3か月位の子猫3匹おりました。のら猫で猫生を終わるより家猫で暮らした方がよかろうと譲渡の話をしました。同意してくださいました。

この方が子猫3匹を捕獲するということだったので、捕獲できたら連絡をもらい、私が引き取り動物病院へ運ぶ段取りを組みました。

2回に分けて捕獲ができ、私が引き取り、動物病院に体調チェックで持ち込みました。すると4-5か月位だと言われ、まもなく発情がくるとのことで、すぐに不妊去勢手術、ノミダニ回虫駆除をしました。

現在(2019.02.09時点)、伊藤の家で、譲渡できるように人間と他の猫たちと生活をしております。エサやりさんは、時々、子猫たちの様子を見にきてくださいます。

事例6

事例3で紹介したお庭の広い依頼者さんから別件で依頼がありました。

現場の下見と確認をしたかったので、直接電話をして、いろいろ話をさせて頂きました。捕獲に関しては、敷地を貸してくださるということでした。

捕獲の当日、事例4のエサやりさんが手伝ってくださいました。丸2日エサを出していなかったのでおなかをすかせた猫たちがたくさんおりました。捕獲器2台に3匹捕獲できました。

敷地を貸してくださった方はのら猫にいっさいエサを与えておりません。

なのに、なぜたくさんののら猫がいるかといいますと、毎日通ってくるエサやりさんの存在がありました。猫が大好きで、でも家では飼うことができないので、のら猫にエサを与えているとのことでした。そのエサやりさんに許可を出したそうです。

毎日通ってくるエサやりさんに捕獲、避妊手術、元に戻すという話をしてもらいました。とても喜んでいたとのことです。エサやりさんの影に猫たちの影。ここもしばらくは継続案件にします。

TNRをしたところの依頼者さんたちは、その結果に満足して口コミで困っている人たちへ教えているようです。こちらとしてもとても助かります。

★ チームCさかどは、丁寧に説明し納得いただいた場合は解決に導くお手伝いをします。遠慮なくお電話ください。
チームCさかど代表 伊藤民子 080-5899-5289