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子猫が1匹だけいたとします。あなたは保護しますか?放置しますか?

答えから言いますと、「放置」です。

のら猫の母親は、出産後3-4回引越をしながら、子育てをします。子猫の成長にあわせて子育ての場所を変えていきます。生後3週間位までは目と耳の機能は完全ではありません。手足もしっかりしていません。体温も自分で作ることはできません。従いまして、母親の体温で守られ、母親の監視のもとおっぱいを貰って生きています。生後3週間を過ぎると、しっかりと目と耳が機能し始めます。自分の意志でよろよろではありますが動き回れるようになります。この時点になると次の生活できる場所へ移動します。このようなことがこの後2回か3回行われます。

引越ですが、アート引越センターを使うわけにはいかないので、1匹づつ口にくわえて引越先まで連れていきます。その時、何かの事情が発生して途中で置いていかなければならないことになったのでしょう。置いていかれた子猫はものすごい大きな声で母猫を呼びます。それが人間に聞こえて騒ぎや心配が発生します。市役所にも電話があるようです。

母猫は必ず子猫を迎えにきます。子猫の呼ぶ大声を頼りに探しあて子猫を引越先に連れていきます。ですので、発見してから24時間は放置をしてください。24時間見守ってください。触ったり、別の場所に移動させたりしないでください。

このような出産後の母猫の習性を知らない場合、捨て猫だとか虐待だとか人間側が勝手な想像をしてしまって、大騒ぎになってしまうのです。

「保護」するケースをお伝えします。

24時間経っても母猫が迎えに来ない場合、その時は保護してください。体温を自分で作れませんし、おっぱいも飲んでいません。低体温で低血糖になり命の危険がでてきます。すぐに動物病院につれて行って診察をしてもらい、必要があれば治療も受けてください。

お願いです。

お友達や知人や会社で、ぜひこの話をして、正しい理解を広めてください。