みなしご栃木拠点

私が坂戸市内ののら猫のTNRをしているといろいろな相談事を頂きます。私の力で解決できること、できないことがあります。9月3日に4匹の猫を犬猫みなしご犬猫、栃木拠点まで搬送しました。

ケース1 置き去り猫

置き去り猫はみなしご栃木に終生でいきました
©チームCさかど

置き去り猫の話を頂いた時は、猫好きのご近所さんがいて、朝晩ご飯を食べさせ、トイレを設置してきれいに掃除し、ブラッシングをしてくれ、抱っこやらおしゃべりでさみしくなく生きていたことに心の底から感謝しました。

ご近所さんがいなかったら、きっととっくに飢え死にしていたのではと思います。飼い猫が外で食べ物を捕って生きていくことは不可能です。だって、誰からも教わっていないのですから。

飼い主のいなくなった空き家に住み、ご近所さんが通ってくる生活でした。その空き家も壊すからその猫たちをどうにかしたいとの要望をつきつけられて。

お世話をしていたご近所さんも譲渡先を探したり、自分の家に連れ帰って馴らそうとしたりいろいろ試しましたが、うまくいきませんでした。空き家は人が住んでいないので、カビ臭く、エアコンなどもありません。飼い猫としての生活環境はかわいそうなものでした。

最悪の場合、犬猫みなしご救援隊の栃木拠点に終生飼養してくれるシェルターがあるので、そこへ終生でだしてはいかがですかという話を最初からしていました。お話をして5か月後、ついに置き去り猫2匹は栃木へと旅立ちました。

ケース2 のら猫の子猫

子猫2匹はみなしご杼木に終生でいきました
©チームCさかど

母猫と子猫4匹が縁側に現れ、それを不憫に思い、ちゅーるを与えました。そのうち、家の中にまで入るようになりました。

母親を不妊手術し、子猫たちを譲渡しようと考えたのは、体調のすぐれない独居の高齢のご婦人でした。ご自身は肺炎、関節炎で病院からは入院と言われていたのに、猫たちのことを思い、拒否。そして猫たちのおもりを一生懸命したのでした。

母猫は無事に不妊手術をして外にリリース。4匹の子猫のうち2匹は譲渡でき、残りの2匹が行き先が決まらないままでした。

そうこうしているうちにどんどん大きくなり、子猫の域を脱してしまう月齢になってきました。

高齢のご婦人は体調不良のため、子猫たちの行く末を案じて、栃木拠点の終生飼養に決断をしました。

まとめ

私見ですが、人間に関わってご飯をもらって生きてきた猫たちは、今後もそのような形でないと生きていけません。

猫だから野生だからと公園や山にすてる人たちがいます。家猫として生きてきた猫たちは、捨てられたら生きてはいけません。待ち受けるのは恐怖と餓死だけです。

みなしご栃木拠点
©チームCさかど

今回は、猫の行く末を考えて考えて、そして、終生飼養のシェルターにお願いしました。その判断は正しいし、猫たちの行く末をきちんと考えた、人間としてもきちんとした落とし前の付け方だったと思います。

飼い主として、終生飼養ができなくなった時の責任のとりかたのひとつの選択肢として心のかたすみに置いてくださると良いかと思います。

お問合せ先は伊藤まで。☎080-5899-5289